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Moonlit western cemetery

 わざわざこんなところまで覗いてくれたあなたに感謝します。
 昔のネットにはこういう「隠しページ」みたいなのがよくありました。せっかくサイトをリニューアルするなら、昔懐かしいそんな遊び心を思い出しつつ、もう少しまともなバイオグラフィーというか、このバンドの成り立ちをちゃんと説明しておいてもいいよね、と思ってFreddyが書いています。

 思えばこのバンドの誕生は、ラジオDJ、および「爆発寸前NIGHT」というヴィジュアル系DJイベントのDJもしている浅井博章が、Twitterに「僕もバンドやりたい」と書いたことがきっかけでした。
 それを見た犬神サアカス團の犬神情次二号が、「やりましょうよ」という返信をくれました。ちょうどその頃、彼も元宇宙戦隊NOIZのS@TT-ONと新たなバンドを組むことを画策しており、肝心のヴォーカルを探していたというのです。
 あとはベースを誰にするのかという話になり、僕が仲の良かったdefspiralのRYOに声をかけました。
 ただし当初はオリジナル曲を演奏するようなパーマネントなバンドを組むという意識ではなく、カバー曲をやるだけのセッションバンドの予定でした。では何のカバーをするのか、という話になったときに僕が提案したのが当時ブレイクした直後のゴールデンボンバー。周知の通りライブでは当て振りしかしないエアーバンドである彼らの曲を、このメンバーなら演奏できると確信していたからです。ゴールデンボンバーの所属事務所社長に電話して許可をもらい、「ザ・金爆っぽいバンド(生)」というバンド名でライブを行いました。場所は高田馬場クラブフェイズで、当日の他の出演者もすべて歴戦のバンドマンによるセッションカバーバンドでしたが、事前にメンバー名を明かしていなかったのは我々だけでした。僕のホームページやTwitterで告知したぐらいだったにもかかわらず、「ザ・金爆っぽいバンド(生)」という名前だけでそこそこの動員があったのは、それだけ当時のゴールデンボンバーの人気が高かったことの証左といえます。
 僕を含む全員が覆面でした。その段階では僕以外のメンバーの素性は明かしていませんでした。
 そのライブをそこそこ楽しんだ我々は、終わった後の飲みの席で、「せっかくの縁だし、ちゃんと名前をつけて、オリジナル曲をやるバンドにしちゃう?」となかば酔った勢いで正式なバンド結成を決断。
 この時に「Cemetery Cemetery」という名前が誕生しました。
 各メンバーがそれぞれに本業のバンドを抱えており(僕はバンドではなくラジオDJですが)、あくまでもサイドワークとしてのバンド。そこまでの時間も労力もかけられないから、力を抜いて気張らずに楽しめるバンドにしていこう。ぼちぼちやっていこう。それで「ぼちぼち」。
 そして、それぞれのメンバーが「つくったけどボツになった曲」を再利用してこのバンドでオリジナル曲にしていこう、という活動方針が決まりました。そうすれば各メンバーの創作に費やすエネルギーの節約にもつながるはず。
 一度埋葬された曲たちを歌の墓場から甦らせる。このBIOGRAPHYの表ページに掲げられた仰々しい文章は、そんなバンドのコンセプトを説明しているものなのです。
 こうしてCemetery Cemetery(=墓地墓地)というバンド名が決まりました。
 ところで、この段階で犬神情次二号の他にもう一人、ギタリストが在籍していました(ギターはとても上手だけど表立った活動のなかった全く無名の人です)。その彼が「ザ・金爆っぽいバンド(生)」のライブに出演したあと個人的な事情で脱退し、かわりに白羽の矢が立ったのが、hideさんのイベントなどで僕やRYOとは以前から親しかった元shameのCUTTでした。言うまでもなく彼はギタリストである前にヴォーカリストなわけですが、ギターの腕前は素晴らしいものがあるし、彼の天才的な音楽センスをこのバンドに加えたら百人力だ、という確信がありました。
 今後も基本的には覆面でライブをしたい、というメンバーの希望もあり(顔出しをするとなるとヘアメイクが大変だから、というのが本音)、名前も本業のバンドとは変えることにしました。バンドのコンセプトを考えて、往年のホラー映画の登場人物の名前を拝借することになり、「13日の金曜日」のジェイソン、「エルム街の悪夢」のフレディー、「チャイルドプレイ」のチャッキー、「羊たちの沈黙」のレクター、「オーメン」のダミアン、という5人。
 かくして、Cemetery Cemeteryは結成されました。
 結果として、それぞれの所属バンドの中で最もよく喋るメンバーが揃いました。ヴィジュアル系におけるMCのスペシャリスト集団。楽屋でも移動中でも、全員が常に喋っているようなバンドです。
 これからもぼちぼち続けていきますので、応援していただければ幸いです。

2026年9月 Freddy
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